
過ごしやすかった安定期を過ぎ、いよいよ出産間近。緊張や不安を感じはじめている妊婦さんもいるかもしれませんね。
ここでは妊娠後期のママの症状、出産に向けた過ごし方と注意点をまとめました。
妊娠後期とはいつからいつまで?

妊娠後期とは、妊娠28週(28w0d)~39週(39w6d)まで、月で言えば妊娠8カ月~妊娠10カ月を指します。「妊娠末期」とも呼ばれ、出産が近づいてきたなと実感できる時期です。どんどんおなかも大きくなっていき、動くのがつらく感じるようになります。
妊娠後期の赤ちゃんの様子

妊娠後期は赤ちゃんがどんどん成長していく時期です。妊娠8カ月にもなれば胎動は1番活発になり、外からも赤ちゃんが動いているのがわかるほどに。赤ちゃんに話しかけたり、キックゲームをするなどコミュニケーションを積極的にとるといいですね。
9カ月に入るとそれまでくるくると動き回っていた赤ちゃんは通常頭を下にした位置(頭位)で落ち着きます。そのため胎動は少なくなります。
まれに頭の位置が上にくる「逆子」になる場合もあります。通常は30週前後までに自然に治りますが、32週以降になると子宮内が窮屈になり治りにくくなるとされています。逆子体操などで元に戻る場合もありますが、帝王切開の可能性も考えておきましょう。
10カ月になると体の機能はすべて完成し、赤ちゃんは骨盤内まで下りてきます。こうなるといつ産まれてもおかしくない状態です。
妊娠後期の妊婦さんの状態

妊娠8カ月
羊水の量が妊娠中最大となり、おなかはますます大きくなります。それと同時におなかの張りを感じる方も多くなります。これは子宮が収縮することでおなかが固くなるため。横になるなどして体を休めて落ち着くようであれば問題はありません。
また血液量が増えること、子宮が足の付け根を圧迫し血流が悪くなることでむくみに悩まされることも。塩分を控える、マッサージをする、適度な運動をするなどしてケアしましょう。
妊娠9カ月
子宮の大きさはみぞおちのあたりまできます。胃が圧迫されるので、食欲がなくなったり胃のむかつきを感じる場合も。動作にも制限が出るようになるので無理をしないようにしましょう。
また胸が大きくなり、乳首から分泌物が出始めます。乳腺が開き、産後に備えて母乳を出す準備が始まっているんですね。そのままにしておくと分泌物が固まってしまい、炎症や乳腺の詰まりにつながってしまうので、ふき取るなどして清潔にしておきましょう。母乳パットを使うのもいいですね。
妊娠10カ月
赤ちゃんが骨盤内まで下りてくることに加え羊水の量も減るので、胃の圧迫感がなくなります。そのため食欲が出てきますので食べすぎには注意しましょう。
胃の代わりに今度はぼうこうの圧迫が強くなり、頻尿や尿漏れの症状が悪化するケースも多いです。我慢したり水分の摂取を控えたりするとぼうこう炎や便秘につながることもありますので注意しましょう。
妊娠後期に気を付けたいトラブル・病気

妊娠高血圧症候群
妊娠20週以降から出産後12週までに起こる高血圧や蛋白(たんぱく)尿が出る病気の総称。以前は「妊娠中毒症」と呼ばれました。 症状として高血圧のみ見られる「妊娠高血圧」、高血圧に加え蛋白(たんぱく)尿が出る「妊娠高血圧腎症」などがあります。
常位胎盤早期剥離
通常胎盤は出産後15~30分後に子宮から剝がれて自然に外に出てきます。しかし出産前に胎盤がはがれてしまい大量出血を起こすことを「常位胎盤早期剥離」と言います。先にお話しした「妊娠高血圧腎症」になると起こしやすい病気です。
胎盤がうまく機能していないことにより赤ちゃんへ酸素や栄養が送れなくなり、胎児発育不全や胎児機能不全などを引き起こすリスクが高まります。
切迫早産・早産
早産とは赤ちゃんが妊娠22週(22w0d)~36週(36w6d)の間に生まれることを言いますが、切迫早産とはその手前、早産しそうな状態のことを言います。絨毛(じゅうもう)膜羊膜炎などの感染症や子宮頸管(けいかん)無力症など子宮の異常が原因とされています。
不正出血や10分ごとなど規則的なおなかの張り、破水が自覚症状として見られる場合はすぐに病院に連絡しましょう。
どうやって過ごす?妊娠後期にやっておきたいこと

入院準備をする
出産が近づいてきたらそろそろ入院準備をはじめましょう。まだまだ大丈夫、と思っていても意外とあっという間。間近になって慌てないように、早めに準備しておくことが大切です。必要なものをリストアップしましたのでチェックしておきましょう。
産院によっては「出産セット」などとして最低限必要なものを用意してもらえるケースあるので、事前に確認しておくと余計なものを揃えなくて済みます。
入院時に必要なもの
- 母子手帳
- 健康保険証
- 診察券
- 印鑑
- タオル
- ガーゼ
- 清浄綿
- 洗面用具
- 入浴用具
- 産褥ショーツ
- 産褥パッド
- 授乳用ブラジャー
- マタニティパジャマ
- カーディガンなど羽織るもの
- 靴下
- ハンドクリームなど乾燥対策
- 基礎化粧品、メイク道具
退院時に必要なもの
- 赤ちゃんの服、肌着
- おくるみ
- ママの服
- 入院費
- チャイルドシート(車の場合)
入院中産院が提供してくれることが多いもの
- 新生児用のおむつ
- おしりふき
- 新生児の初着
- 粉ミルク
- 哺乳瓶
- ティッシュやスリッパなど生活用品
赤ちゃんを迎える準備する
出産後、お家に赤ちゃんを迎える準備も必要です。ベビーベッドやおむつ、洋服など必要なものを今のうちにそろえておきましょう。産まれてからではなかなか買いに行くこともできないので、臨月までには準備しておきたいですね。
外出は無理のない範囲で
赤ちゃんが産まれてしまえばなかなか自分の時間がとれず外出などもできなくなっていまします。いまのうちに美容院に行ったり友人と過ごしたり、また夫婦2人きりで食事に行くなどやっておきたいことはたくさんありますよね。
妊娠後期に外出すること自体は問題ありませんが、体調の変化や疲れを感じやすくなっていますので以下のことに注意しましょう。
- あまり遠出をしない
- 長時間出かけない
- 人混み、満員電車を避ける
- 時間に余裕をもつ
- 体調の変化を感じたらすぐに休む
また臨月になるといつ陣痛が起こってもおかしくないですが、だからといって家の中にこもりきりになるのもよくありません。近所の散歩など無理のない範囲で行うようにしましょう。
万が一外出先で陣痛が起きてしまった場合に備えて、最低限必要なものは持ち歩くようにすると安心です。母子手帳、診察券、保険証、病院の連絡先を書いたものなどがあればすぐに病院へ向かうことができます。
旅行には細心の注意を
妊娠8、9カ月までであれば旅行はできますが、できるだけ短時間で行ける場所が望ましいでしょう。くれぐれも勝手に判断せず、必ず事前に医師に確認してください。
飛行機への搭乗は基本的に妊娠7カ月までが推奨されているところが多く、妊娠9カ月をすぎると診断書を求められることも。空の上では急な体調変化に対応できない場合もありますので、できるだけ控えたほうが無難でしょう。
また旅行先でも忙しくあちこち観光せずに、ゆっくり過ごすようにするといいですね。万が一に備えて医療機関も調べておき、母子手帳と保険証は持ち歩くようにしましょう。
まとめ
妊娠後期はおなかが一層大きくなり、ママへの負担も大きくなってきます。赤ちゃんのためにも無理はせず、異変を感じたら十分に休むようにしましょう。
またしっかり準備をしておけば出産に対する緊張や不安も少し軽くなるかもしれませんね。
赤ちゃんとの対面はすぐそこです。残り少ないマタニティライフを楽しみながら過ごしましょう。
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